離婚の財産分与 - 有価証券の財産分与はどうなる?
株やストックオプションと呼ばれる有価証券。これらは離婚の時の財産分与に含まれるのでしょうか?
株は財産分与の時にどうやって分けるの?
株の財産分与の仕方としては、保有株式を売却して現金に換えてから財産を分けるのが一般的。
現金に換えてから財産分与した方が、譲渡所得税がかからないので節税になるためです。
株を売却した時にかかる税金については、売却した時に利益が出ている場合は所得になりますので、その分を確定申告する必要があります。含み損が出ていた場合は、売却しても税金はかかりません。
株やストックオプションで得た利益は財産分与の対象なの?
株やストックオプションのような金融商品が、離婚の財産分与に含まれるのかどうかについては、それが夫婦の共有財産であるか?もしくは固有財産であるかどうかによって変わります。
夫婦の財布で有価証券を購入した場合は、財産分与の対象に含まれますが、婚姻前に購入した証券や夫婦で家計を分けていて自分のお金で証券を購入したようなケースでは、財産分与対象から外れる可能性があるでしょう。
ただ、離婚の財産分与というのは、最初は夫婦間で話し合いの末決められるものなので、一概にルール通りにいかないものだと心得ておいた方がいいですね。
株を財産分与する時にかかる税金は?
株式のまま財産分与する場合は、譲渡所得税が分与する側に課税されます。
株式を売却して利益を得たわけでも無いのに、譲渡所得ととられてしまうのは不条理に感じますが、残念ながらそういう決まりです。
ですから、株式は、節税のため一旦売却してから現金で財産分与した方がいいでしょう。