離婚する時に損をしない財産分与

離婚する時の財産分与について考えてみました

離婚時の財産分与を放棄する際に必要なこと

珍しいケースですが、財産分与の権利を放棄したい場合、その要求は認められるのでしょうか?また、財産分与の権利を放棄する際にやっておかなければならないこととは?

 

 

離婚の時に財産分与を放棄することは可能?

財産分与は受け取る側の権利なので、請求するかどうかはその人の判断次第。権利を放棄することは可能です。


ただし、一度話し合いで放棄してしまうと、後で欲しくなって請求しても相手方の了承を得られにくいので、よっぽどの事情が無い限り放棄する人はいないと思います。

 


財産分与を放棄する際の注意点とは?

財産分与を夫婦どちらかが放棄するようなケースでは、後々トラブルにならないよう公正証書を取得しておいた方がいいでしょう。


公正証書には法的な強制力があり、離婚時の取り決めの強力な証拠となります。これがあると何かあった時に裁判をいちいち起こす必要がありませんので、財産分与放棄を後から撤回して請求をしてくるというような事態を防ぐことができます。

 

公正証書は公証役場の公証人に作成してもらうことができます。

 


夫の浮気……財産分与を放棄させることは可能?

財産分与は原則的には夫婦両方の権利ですので、夫が浮気をしたからといって強制的に放棄させることはできません。


しかし、浮気された妻は夫に慰謝料を請求することができますので、慰謝料を徴収する代わりに財産を余分に貰うという話し合いをすることで、結果的に放棄させられる場合もあるでしょう。

 

ただし、夫婦共有の財産が無い場合は、財産を分けることがそもそもできないので、財産分与の請求はできません。